人は眠ると夢を見る。
その夢の中で、自分は夢を見ているのだ、と気付いた経験はないだろうか。
夢を夢と自覚しているので、気兼ねなく自分の好きなことを好きなようにできる。素晴しく甘美で自由な夢の世界。
なかなか見ることはないが、その夢は"明晰夢"と呼ばれている。
普段抑圧されていることや願望を実行することができる夢。
――その夢が実はひとつの世界だったとしたら?
我々が過ごしているこの世界とは別のもう一つの世界。こちらの世界と同じようにそこには国が街があり、人が住んでいる。
そんな世界に突然、何の脈絡もなく現れ、傍若無人、自己中心的な行動をとる我々は、その世界では「災害」以外の何物でもないのではないだろうか。